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レディ・エミリーの事件帖 ターシャ アレクサンダー
2016年02月16日 (火) 16:57 | 編集
レディ・エミリーの事件帖 折れたアポロ像の鼻 (ハーパーBOOKS)
2016/1/21
ターシャ アレクサンダー (著)
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レディ・エミリーの事件帖 

ターシャ アレクサンダー

結婚後すぐに夫を亡くし、豪奢な屋敷でひとり喪に服す若き貴婦人エミリー。夫のことは他人同然に知らなかったが、いつしか彼が生前愛した美術品を眺めるのと、遺された日記を密かに読むのが数少ない楽しみに。そんなある日、夫の蒐集品の1つアポロの胸像をメイドが掃除中に壊してしまう!ぽきりと折れたアポロ像の鼻からは、とんでもない謎と夫の黒い秘密が飛びだして…?エミリー、最初の事件。(ハーパーBOOKS M・ア1・1)
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copyright 2005
And only to deceive

ミステリーは関門外としてノーチェックなのだが、ブクログの献本に応募して頂きました。
普通の探偵物をイメージして読むと、かなり違います。
全体的に、コバルトっぽい雰囲気をイメージしていただくと近いかも。うるさい母親にうんざりだけど、社交界を捨てたいわけじゃない。夫の死とともに自由を求めるそんなヴィクトリア時代の乙女心から始まり、亡き夫への恋心あり、女子トークあり…というレディ・エミリーの冒険心あふれるヒストリカルミステリーです。
一人称”私”視点の物語。観察眼が鋭いと褒めたいところだが、なかなか鈍い娘で…いつになったら事件が始まるのかと、前半の歩みが遅く感じますが、中盤以降は一気読み。
物語の合間にある、亡き夫の日記が切なくほろ苦く、無自覚だった夫の気持ちに今更気づく戸惑いから始まって、成長するヒロインがとても良かった。
物語にルノアールが登場するなど、史実を上手く絡めている部分も注目。フィクションと史実との関係などまとめて巻末に作者の言葉があるのは嬉しい。
10冊以上出ている人気シリーズということで、今回微妙だったコリンがもっといい男になるのだろうと活躍を期待。

あらすじ
なぜわたしがアシュトン子爵フィリップと結婚したのか。
その理由を理解してくれる人は、まずいないだろう。愛していたわけでもお金が欲しかったからでもなく、ましてや爵位を得るためでもない。
フィリップは生まれながらの狩人。文字通り、アフリカまで狩りに出かける男であり、自分がこれっぽっちも興味を示さなかったために思わぬ効果を生み出したらしい。
フィリップと結婚したのは、母の小言に耐えられなくなっていたときに、彼がたまたま求婚してくれたからだ。 あまりに短い結婚生活で、まだ夫の名前をすんなり呼べるようにすらなっていなかった。フィリップを亡くしても、たいして悲しくはなかった。
何しろ、夫のことはほとんど知らなかったのだから。

冒頭の経緯。夫の死後の一年におよぶ正式喪服期間が終わり、二年目の半喪服期間となったが、母親は相変わらず夫の死を悼むよう作法に口うるさい。そのうえ、再婚相手をみつけるように言い出すしまつ。
そんなとき、夫の友人だったコリンが訪ねてきた。エミリーのことをフィリップは”カリスタ”と呼んでいたことや、エーゲ海の島の彼個人の別荘の話をした。
どうにも後ろめたさを感じていたエミリーは、パリへ逃げ出すことを考え…

夫の死で彼の人柄を徐々に知ることに。それまで、夫のことを何も知らず愛していなかったことに罪悪感を覚えていたエミリーは、胸の内を、パリ在住の友人セシルや、コリンに打ち明けたことで、夫を知りたいと思い、ギリシア美術に興味を持ち始める。
アフリカでの狩りに同行していたというアンドリュー・パルマーはエミリーの行動に理解を示し、エミリーも居心地の良さを感じていた。
そんなある日、アポロの胸像の修復で複製品だと思っていたものが、本物だと知らされ、しかも、夫の本邸に多数の美術品を発見し、疑惑が疑惑を呼び…

という中盤までのあらすじ。ミステリーではあるので、ロマンスのようにあらすじを、だらだら書くわけにいかないので、あとは読んでのお楽しみで。
ただ、ヒロインの人を見る目は微妙なのだ。
だから、突っ込みを入れつつ、生温く見守ってあげる鷹揚さが必要な部分もあり。
コリン!もっと格好いい所を見せてくれるのかと思ったサ。
続刊に期待。

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