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階段坂の魔法使い 恋からはじまる月曜日 糸森環
2016年02月22日 (月) 22:35 | 編集

階段坂の魔法使い 恋からはじまる月曜日 (角川ビーンズ文庫)
2015/8/29
糸森 環

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階段坂の魔法使い
恋からはじまる月曜日 

糸森 環

ジュディは触ったものすべてを眠らせる。その呪いのせいで恋人もできたことがないのに、悪い噂に事欠かない“階段坂の魔法使い”に嫁ぐことに!だけど、迎えに来てくれたと思った魔法使いの目的はジュディの採血だけ。「結婚?僕が?冗談じゃないね、生涯独身で結構だ」とジュディは拒絶されて…!?もどかしいほど不器用な、悪い魔法使いと少女のラブ・フェアリー・テイル!
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産業革命が進む中で魔法の力が残る時代、可愛らしい動物達がメッセージを運んでくれる想像力をかきたてる世界感が、読者を魅了し、呪によって人に触れることのできない孤独な少女と、呪によって醜い姿に変えられてしまった魔法使いの、心あたたまるファンタジーに、読者は心を揺さぶられる。
続刊が楽しみになりそうな期待値大の糸森環の新シリーズ!!
(Fは折れたので新シリーズが始まって喜!続刊出てます↓)

あらすじ
「ジュディ、私もケニーもあなたを愛しているわ」
ジュディは微笑んだ。頑なに背を向けるケニーの傍らで、キャスリンはいつも瞳に罪悪感の影を宿してジュディを見ていた。笑っているときや冗談を言うときだって。「許して」という言葉がどんなときも溢れていたけれど、それをキャスリンが実際に口にすることはなかった。
「じゃあ、その……行ってきます」
告げてから後悔する。こんな別れの挨拶はキャスリンを傷つけるだけだ。

触ったものを眠らせてしまう呪いを受けたジュディは、両親を亡くしてから叔母キャスリンと叔父ケニーに引き取られ育ったが、唐突に結婚話が舞い込んできた。子爵からの要望とはいえ、急な話に戸惑いながらも、ジュディは迎えにきた魔法使いの弟子ロブと共に旅立った。
道中、黒い異形の獣の面を被った獣人に攫われたジュディは、馬車と変わらぬ速度で空を飛んでいることに気づき、血の気が引いた。
手袋を外して空中で眠らせたら、こちらまで真っ逆さまだ。

「階段坂の、魔法使い?」

『遅い。早く来いと言ったろう』

ところが、婚約先のウッドヴェルの町に到着すると、魔法使いルイス・M・ラトウィッジはジュディの血液と、唾液、髪を採取したあと、『生涯独身で結構だ』と出て行けと命じた。
どうやら、この話は弟子のロブが仕組んだことらしい。しかし、もはやジュディには行くところはない。
なんとか頼み込み、ジュディは魔法を使い伝言を動物の姿の声で届ける”鳥獣郵便”の仕事を手伝うことに。
だが、最近”鳥獣”が暴走する事故が増えており、現場へ飛び込みルイスの機嫌を損ねてしまい…

『いや、仮に結婚せねば邪悪な妖精が地上に溢れ出て国家存亡の危機に陥るのだとしても、この女だけはごめんだ』


冒頭の経緯。『今の言葉を永久の誓約の証とする』と絶対結婚しない宣言をした魔法使いルイスはさておき、ジュディはどうにか”鳥獣郵便”の仕事を覚えはじめ、町に居心地の良さを感じはじめていた。
どこからともなく現れた、もふもふした狼の子をリンと名付け、ジュディは知り合った男性と文通を始める…

というわけで、狼リンや、男性が何者かは、局員のロブたちと一緒にムフムフしてくれたまえ。
ジュディに近づく、男性は他にも。ルイスと袂を分かつエドモンドとは何者なのか?
ルイスが受けた”十字軍の罪悪”という呪いはなんなのか?
謎が増える、出会いの1巻となっております。
とはいえ、一冊の中でぐっとくる満足度の高い構成。
叔母の罪悪感や、ジュディがなぜ呪にかかったのかなどがラストに明かされます。自分の存在意義を見いだせなかったヒロインの孤独や恐怖が”鳥獣郵便”の事故で増していく中で、ルイスのひらめきによるヒロインの変化がとても嬉しく、温かなきもちになれる読後感でした。
相変わらず、呪はそのままだし、ヒロインがルイス本人だと気づかない状況のままですが、今回の悪役などの動きも続刊でどう変化するのか?お話の続きが楽しみなシリーズになりそうで、ほくほくと嬉しい。(発見した喜び!的な)
是非一読。

糸森 環 読了一覧

角川ビーインズ文庫 読了一覧




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