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売り渡された淑女 アニー・バロウズ
2016年02月25日 (木) 23:13 | 編集

売り渡された淑女 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)
2013/9/30
アニー バロウズ (著)

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売り渡された淑女 

アニー・バロウズ

賭博にうつつを抜かしてすべてを失った父親のせいで、エイミーは悪名高い貴族に売り渡されるはめになった。なんてこと、娘を競りにかけるなんて-おびえて家を飛び出したエイミーは、新聞で見つけた家庭教師の働き口を頼りにヨークシャーへと向かう。迎えに現れたのは、険しい表情を浮かべた暴君のような男性。彼が雇い主のセプティマス・ココランだと知り、エイミーは青ざめた。さらに、伯爵位を継いだばかりの彼が求めているのは、家庭教師ではなく“非の打ちどころのない妻"だと判明する。エイミーは絶望に駆られて彼の館から立ち去ろうとしたが…。(PHS72)
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copyright 2011
Captain Corcoran's hoyden bride

酷い父親に賭けの対象とされてしまい秘密を抱える薄幸なヒロインと、顔の傷を気にする元海軍大佐の不器用で傷つきやすい内面がいい感じにキュンな、リージェンシーロマ。
アニー・バロウズらしいキレのいい掛け合いがいつも以上に冴え渡り、二人の思い違いがシリアスながらも喜劇的な展開で楽しい作品となっている。
この作品で、ヒロインがビクビクと怯えるマシソン卿という人物は、『忘れられた婚約者』を読んでいれば人柄が分かるのだが、もちろん単品で楽しめる。
というか書籍の裏にある「『忘れられた婚約者』で悲運の娘として登場していたエイミー。はたして彼女に幸せがー(略)」のエイミーに記憶がなくて、「誰よ!?いつ出てきた娘?」と混乱したのだが、本作品のラストのヒーローの説明でやっと分かるという程度のつながりなので、安心してこの巻だけ読んでくれたまえ。
さくっと楽しめるお話。オススメ。

あらすじ
エイミー・ピータースが独力で家庭教師の職についたなんて、きっと誰にも想像できない。追ってくるまでの価値はわたしにはないはず。こんなヨークシャーの荒野まで!
とうとうやりとげた。
逃げおおせたんだわ。
気絶してはだめ!そんな必要はないのよ。
わたしは安全を手に入れたのだから。

コルセットには紙幣、ペチコートの裾には金貨を縫い付けてある。父親が博打でエイミーの処女を賭け、競り落としたマシソン卿から手渡されたものだ。エミニーはその金を手に逃げ出してきたのだ。
エイミーの母は伯爵の娘だったが、父親と駆け落ちし、ヨーロッパを転々として暮らしてきた。父が賭け事で破産するたびに夜逃げする生活だったが、母の死で祖父は仕送りを打ち切り、父は見境を失くし、エイミーは人生の半ぶんをほったらかしにされ独力で生きてきた。
雇い主との対面で、エイミーを驚かせたのは、右目の眼窩からこめかみにかけて走る大きな傷だった。
さっきの御者も、右目に眼帯をしていた。間違いなく同一人物だわ。
彼に怒鳴り返したことを思い出し、エイミーは血の気が引く思いで、膝を曲げてお辞儀をした。
食事の席で大佐は「折り入って相談がある」ともちかけた。
私に根性があると褒めておきながら、お高くとまりすぎていないことを喜んでいる様子だった。それが意味するのは……

「おれがにせの口実でここにおびき寄せたことくらい、きみならとっくに気づいているだろう。おれはいまやかなり金持ちだ。服も宝石もたっぷり与えてやれる」

悪い予感が当たった。


冒頭の経緯。愛人契約を持ちかけられたのだと必死に逃げようとしたエイミーだが、結婚の申し込みのつもりの大佐の反応に驚き、船で信頼関係を築いた部下たちに見守られ、エイミーは大佐の申し込みを受け入れることに。
名前が変わり、追手を逃れたことに安堵し、大佐への気持ちに信頼と高ぶりを覚える。
一方、大佐は思わぬ爵位を手に入れながらも、結婚にうるさい親族への牽制にエイミーが必要だったのだが、大佐はエイミーの下着を不信に思い、彼女を夜は求めながらも昼間は拒絶しはじめ…

後半は、大佐の親族先代の夫人とその娘の登場で、女主人となったエイミーにつぎつぎと試練が…!
大佐の名前は、ボウデン伯爵セプティマス・ココラン。セプティマスの繊細さがいい感じにクスっと笑える。拒絶された間は、シュンとへこんだが、彼女を引き止める彼の言葉は嬉しい。
アニー作品の典型の勘違いヒロインで、ラストまで激しく色々勘違いしているが、薄幸なだけに受け入れやすい。
ラストの大団円が良いロマだった。


海外ロマンス 読了一覧

漫画の方は原作を崩すことなく、より少女漫画チックでロマンチック。大佐素敵すぎるぉ驚!
ブーケの”船乗りらしい複雑な”リボンの結び方は、もやい結びではなかった。><



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