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最後の王妃 白洲梓
2016年03月03日 (木) 22:27 | 編集

最後の王妃 (コバルト文庫)
2015/10/30
白洲 梓 (著)

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最後の王妃 

白洲梓

ルクレツィアは、15歳でアウガルテン王国の皇太子妃となった。しかし皇太子シメオンは一度も彼女の部屋を訪れることはなく、後日、シメオンがマリーという下働きの娘を愛していると判明。ほどなく国王が崩御し、ルクレツィアは王妃となった。そして側室となったマリーが懐妊。それでも王妃としての務めを果たそうと懸命なルクレツィアだったが、隣国に攻め込まれた王国は敢えなく陥落し…?
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2015年度ノベル大賞受賞作。
おめでとうございます。
薄幸なヒロインの激動の半生を描くシリアスな物語です。
恋愛要素はかなり薄く、ヒーローの登場は中盤で恋の始まりはラストの添え物程度ですが、義務と高潔さから笑顔の無かったヒロインの変化が嬉しい読後感となっております。
ヒーローとの恋愛を楽しみにしていたのに接点の少なかった点や、中盤でヒロインの友人となる女性の存在感が大きすぎてバランスに欠る点など、気になる所もありますが、緩急のメリハリのある展開に惹きつけられる作品で、往年の乙女のベルらしい雰囲気が素敵な作品だった。

あらすじ
(この方が私の夫なのだわ。そしてこの国の王になる方。この方ならきっと、民を思いやり善政を敷く、よい王になれる……)
結局その夜、二人は同じ寝台で寝たものの、夫婦の契りを交わすことは無かった。
しかしそれ以来、2日たっても3日たっても、ひと月たっても、メシオンがルクレツィアの寝所を訪れることは無かった。

一挙手一投足が注目され、ほんの少しの失敗も彼らを喜ばせることになると、毎日が氷の上を歩いている気がする。
それでも、ほとんどなんの失敗もなく、学んだことを実践してきた。
しかしひとつだけ実践できていないのが、夫との関係だったのだ。
そして、婚礼から三ヶ月経ったある夜。
ルクレツィアは、美しい女性を愛おしむように抱くシメオンの姿を目の当たりにした…

(つまり私は、愛しあう二人の仲を引き裂く、邪魔な存在……)


冒頭の経緯。王シメオンは、下働きの娘マリーを愛人として迎え入れ、マリーはルクレツィアに懐く。さらにマリーは王子を授かり、いたたまれない想いを胸に秘め、そのうえマリーの秘密まで知ってしまう。
しかし、国内の疲弊に目を向けなかった王の怠慢によって、国は滅び、王は愛人と息子を道連れにこの世を去った。
ルクレツィアは最後の最後まで、のけ者だったのだ…

滅びる城で毅然とするルクレツィアの姿に魅入った敵のメルヴィンとどんな恋愛が待っているのかと期待してはいけない。
国が滅びた後、5年ほど北の地で幽閉。さらに侵略国エンズレイ国の王の崩御とともに政変。ルクレツィアは何者かによって拉致され、命の危機に。メルヴィンは戦いを余儀なくされ、ルクレツィアの身の上を心配するが、ルクレツィアは友人となったティアナとともに、運命を切り開くためにメルヴィンの元を目指す。

作ってまで笑顔って…その辺りの作者お気に入りのティアナの考えをどう思うかは、読者の判断に。ただ、私個人の感想としては、自分を守らなければならなかったヒロインの気持ちを考えると、笑顔がなくて王である夫を癒せなかったと責められる謂われはヒロインにはないよなぁ〜と、その辺りは気になる。モテル女子は愛嬌かもしれないが、裏のある笑顔は…とティアナにどうにも賛同できない。
なので、ティアナは削ってヒーローの登場を早くして欲しかった。遠回りな恋愛も嫌いではないのだが、5年も…。粘着質なヒーローの告白に、吹いた。
その5年の間にトキメキな行動を起してくれヨ…(ノ_<)。
感想が愚痴っぽいが、悪くない作品です。
今後の活躍を期待しております。

歴史少女小説っぽいタイトルやイラスト池上紗京を選んだ編集者によって、榛名しおり作品を連想させるのは損か得か…

コバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧



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