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無口なイタリア人 ヘレン・ビアンチン
2016年03月16日 (水) 15:38 | 編集


無口なイタリア人 (ハーレクイン・セレクト)
1984/6
ヘレン・ビアンチン (著)

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無口なイタリア人 

ヘレン・ビアンチン

父の死後、マリサの弟はひどく荒れだし、飲酒運転や暴力沙汰に明け暮れる毎日を送っていた。法外な額の罰金、家賃の滞納―マリサは金銭問題に頭を抱え、銀行に相談に行こうと車を出すが、タイヤがパンクしてしまう。惨めな思いでたたずむ彼女を、身なりのいい男性が助けてくれた。チェーザレ・ジャネリー。どこかで聞いたことのあるような…後でわかったのだが、彼こそマリサが家賃を滞納している借家の家主であり、広大な農園を経営する大実業家だった。マリサの困窮を知った彼は、なんと突然彼女に求婚する。「家政婦代わりの妻が欲しい」と、恐ろしく失礼なことを言って。
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copyright 1984Tokyo 1975(wiki/Helen_Bianchin)
The Willing Heart

初期も初期のデビュー作です。
邦訳の言葉も古風です。
苦労人のヒロインは、ある日大農園を経営する男性に家政婦代わりの妻としての契約結婚をもちかけられる。だけど、農園の主婦の仕事は朝から晩までとっても大変!
鳥をさばくなんて!〜〜!!読者としても悲鳴。これはこれである意味苦労…なロマ。
地中海系ヒーローとのゴージャスでまったりなロマンスが売りの作家とは思えない、初々しいリアリティあふれる作品で、思わず笑みがこぼれてしまうお話。笑う話ではないのだが…
こき使われるヒロインに同情票で評価は低いが、私は背中が痒くて気に入っている。

あらすじ
弟の罰金で家賃も危うくなってしまった。銀行に行くために車を出すが、道半ばでパンクしてしまった。
よりにもよってこんな時に!目に涙がこみ上げてきた。
そんなマリサに声をかけてきた男性は、タイヤを交換してくれたが、スペアタイヤも空気が抜けいた。男は両方のタイヤを自分の車のトランクに投げ込んでから、振り向いてマリサをじろっと見た。その強い視線が変にマリサをかき乱した。

「さぁ、まだぼくの援助が必要なようだね」

一緒にいくべきかどうか……それにしても、あの命令口調には我慢がならない……。


冒頭の経緯。マリサはタイヤの修理が終わると、男を待たずに帰ってしまった。しかし、家賃の滞納をなんとかしてもらえないかと大家の男性に頼みに行くと、そこにはあの男が。
お金に困ったマリサは家政婦を求める彼の言葉に従い、結婚することにしたが…

姉がこの身を犠牲にすることに対し、まったく悪びれる様子もなく嬉しそな弟に冒頭からムッときます。ここで切れてはいけません。ヒロインは結婚しグリーン島で数日過ごしたものの、休む間もなく農場の男たちのために食事を作らされ、大変な思いをします。
農場のイタリア系移民の人々で形成された集落は、言葉も通じず異国のよう。それでも、健気に働き、農場の生活にも慣れてきたころ、自分に自信のないヒロインは、彼の気持ちに気づかず切ない思いをするのです。
嫉妬に誤解、流産にヒロインの逃亡という結構な鬼展開のロマだが、わかりやすいベタな話で、鬼ロマ好きなら楽しい。
メリハリが効いていて、2000年代の作品よりずっと好きだ。

余談だが、作品中の英語で話す男性との会話から、英語を覚えようとしない当時のイタリア移民に対しての考え方がうかがえる。オーストラリアは70年代まで白豪主義だったことを思い出した。

海外ロマンス 読了一覧



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