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めくるめく夢の夜を乙女に ローラ・リー・ガーク
2016年03月25日 (金) 16:08 | 編集

めくるめく夢の夜を乙女に (ライムブックス)
2013/8/9
ローラ・リー・ガーク (著),

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めくるめく夢の夜を乙女に 

ローラ・リー・ガーク

19世紀イタリア。アメリカ人億万長者のひとり娘マーガレットは、父親の財産目当てで言い寄ってくる求婚者をことごとく断っていた。愛のある結婚を願うマーガレットは、ローマ郊外の別荘に滞在中、アシュトン伯爵トレヴァーと出逢う。「一緒に冒険をしよう」とお忍びで夜のカーニバルに誘い出し、突然マーガレットの唇を奪うトレヴァー。危険な男性と知りながら、つぎつぎと新しい世界を見せてくれるトレヴァーに、彼女はときめきを抑えきれなかった。ところがある日、マーガレットは盗賊に誘拐されてしまう。ひとり暗闇でふるえていた彼女を助けに現れたのは、トレヴァーだった。無事に救出され、ナポリの別荘へと向かう道中も、さまざまな危機から守ってくれる彼に心惹かれるばかりのマーガレット。しかし、トレヴァーの真意は…?RITA賞受賞のベストセラー作家による幻の初期作品、ついに登場!
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copyright 1997
The seduction

二人のテンポのいい掛け合いが楽しい作品ではあるのだが、個人的に好みが分かれそうな作品。
無邪気なヒロインが捧げる純愛に後ろめたさを感じながらも、ヒロインを獲得するために四苦八苦のトレヴァー。
億万長者の一人娘で、極度の男性不信のマーガレットは、お金だけでなく自分を愛してくれる人を求める女性。彼女の心をつかみ、金をつかみとるために、いろいろと画策してくれるヒーローの行動を微笑ましく見守れたら楽しめる…が、小狡いと感じてしまうと、かなりキツイ。

あらすじ 1882年 カイロ
ルッチに盗まれた宝石を彼の妻のベッドにもぐりこんで宝石箱から失敬した。
イザヴェラがネコのように身を伸ばし、あくびをした。
「わたしを忘れないでね、トレヴァー」
「決して」彼は誓った。
しかし、その扉を後ろ手に閉めた瞬間に、彼女の存在を忘れ去った。
■□■
トレヴァーは兄に仕送りを差し止められてから、発掘された品を横流しして売り歩いてきた。イタリアでネックレスを売るためにケタリング卿を訪ねたが、残念ながら自分が必要としているのはそれより多い額だ。
兄が自殺した。その兄が遺した借金は総額二十万ポンド。気が遠くなるような額だ。
ケタリング卿の屋敷に一晩泊めてもらい、華やかな舞踏会から抜け出した。庭の迷路の奥に隠れながら、伯爵となった今後を憂いていた。
ふと、娘が近づいてきて、トレヴァーが座っているすぐそばで立ち止まった。

「あなたはどうしてキスをしてくれないの?」

娘のささやきにぎょっとする。しかし、娘は真夜中の逢引の練習をしていることに気づき、トレヴァーは思わず微笑んだ。
にもかかわらず、現れた男は堅苦しく、娘の情熱を理解しようとはしていない。結婚の承諾を求め始める男に娘は断りを入れる姿に、トレヴァーは心の底から賛成だった。
トレヴァーはついに笑い出した。

「大した見ものだった。こんなにおもしろいものはこれまで見たことがない」

「そんな物陰でこそこそして、盗み聞きするなんて、なんて人なの!」


冒頭の経緯。マーガレット(24歳)をどぎまぎさせたことで、彼女の父親ヘンリーに一目置かれ、トレヴァーは取引をもちかけられる。マーガレットと結婚すれば、多額の負債を返し、領地の改良もできる。
トレヴァーは彼女の同意をえるために、ヘンリーからは反対してほしいこと、やり方には文句をつけないことを条件に、彼女を誘惑しはじめ…


彼女の心をつかむために、自作自演の誘拐劇まで企てて、自爆気味のヒーローなのだ。
そして、彼女を獲得して、後半は舞台はイタリアからイギリスへ。物語のシメに、冒頭のイザヴェラの夫ルッチに狙われる展開。
彼女の資産目当ての結婚となると、当然ヒロインを傷つける結果につながるわけだが、ヒーローはどのようにフォローするか?ヒロインの傷ついた視点をいかにドラマチックに描くかがポイントになる。その辺り、本作はヒーロー視点が多いために、ヒロインの感情が読者に伝わりにくく、彼女の行動にトホホ感が漂う。
ヒーローも多少の罪悪感を感じながらも、ラスト数ページまで言い訳が多くて、疲れた。
とはいえ、ラスト数ページでの瀕死のヒロインに愛を叫ぶヒーローの姿が萌だったので、最後まで見守った甲斐があったと、嬉。



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