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貸本屋ときどき恋文屋 後白河安寿
2016年06月02日 (木) 15:16 | 編集

貸本屋ときどき恋文屋 (集英社オレンジ文庫)
2016/3/18
後白河 安寿 (著)

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貸本屋ときどき恋文屋 

後白河安寿

貸本屋“ゆうづき"で働くなつは、実は由緒ある武家の生まれ。恋ゆえに出奔した兄を捜すため、単身江戸へ上ったのだ。手がかりは兄の恋人が版画職人を目指しているということだけ。版画本の作者を調べては、めぼしい人を訪ねる日々だ。ある日、本に興味のない植木屋の小六が歌集を借りていく。恋歌がうまく作れないという彼に、なりゆきで協力することになるが…?
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時代劇を読みなれていない方でも読みやすい江戸物です。ラノベ感覚で手に取りやすく、でも、物語はしっかりした構成で面白かった。
恋のために駆け落ちした兄を探す、武家の娘なつ。彼女は、貸本屋で働くことになり、そこの常連客である清次郎さんと一緒に、客の悩み事を聞くというお話。
その客の相談というのは、自分の気持ちを表したいという恋文相談。いつの間にか恋文を考えてあげているうちに恋文屋ということになってしまうのだが、その中で恋を知らない彼女が、人の恋路を知ることで、兄を憂い、理解しようとする姿が好感でした。彼女を見守る清次郎さんが良い感じに萌えなロマとなっております。
巻末に『落窪の白無垢』短編あり(60ページ弱)

あらすじ
君思ひ……
あれは、庭の桜が穏やかに咲き始めた春の日のことだった。
なつは兄の部屋で、恋歌を見つけてしまった。
最後は<恋ゆえに>と結ばれていた気がするけれど、定かではない。
確かめようにも、兄は家を出てしまったのだから。
兄は身分違いの恋を選び、版画職人を目指しているという彼女の夢を叶えようと、すべてを捨てて江戸へついて行ったのだろう。
両親はふさぎ込み、日々憔悴していった。

「私、江戸へ行きます。一刻も早く兄上を探し出して、目を覚ましてもらうわ」


冒頭の経緯。なつは版元を訪ね歩き、そんな中で貸本屋<ゆうづき>の主人と出会った。なつはお家の事情を話せずにいたが、何も聞かずに世話を焼いてくれて、体調を崩しているという主人に代わり、店で働くことに。
店の常連である清次郎さんは武家で、兄を思い出させる人柄で、彼を前にするとつい油断してしまうことも。
そんなある日、朝顔売りの小六さんが、恋歌を作りたいと言い出した。なつは気落ちする小六のために歌の基本を教えつつ、作ってみると…

客ごとに章にわけて小話にしてもいいような気がするが、ラストの短編まで話が切れないままだったので一気読みしてしまった。。
小六の恋がうまくいき、噂がひろまり、恋文を作ってほしいという客が愛相談に訪れるようになり、恋は悲恋がお決まりの吉原花魁までハッピーにしてしまうという展開。
兄の件は白黒ハッキリしたい私としては、ちょっと消化不良かな。続刊あるかなぁ〜
今回は、人の恋路ばかりで恋愛色が薄いのだが、彼女の恋愛も成長してほしいものだと、続刊期待!

コバルト文庫 読了一覧



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