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愛はばらの香り マーガレット ローム
2016年07月02日 (土) 18:17 | 編集

愛はばらの香り (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)
2016/6/17
愛はばらの香り (ハーレクイン・イマージュ (195))
1983/9
マーガレット ローム (著)

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愛はばらの香り 

マーガレット ローム

働きもので堅実な姉と、自由奔放な二歳違いの妹。姉アンジェリーナは、母亡きあと家事いっさいを引き受け、牧師の父の手伝いもしている。一方、妹プリシラは、裕福な家庭の青年たちと、ダンスに食事にと派手な生活。そんな妹を別に恨みもせず、母親のような気持ちで見守ってきたが、今度ばかりはさすがのアンジェリーナも怒らずにはいられなかった。妹は旅先で知り合ったイギリス人と婚約し、今また別の男性を好きになったので、婚約を解消したいと言う。そしてアンジェリーナに、そのギリシア人を説き伏せるため、彼の住む島へ行けだなんて……!(195)
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copyright
Second-Best Bride

婚約を破棄した妹の身代わりに謝罪にギリシアまで出向いたアンジェリーナは、相手の男性が失明したことを知らされる。身勝手な妹の代わりに、アンジェリーナは、人の手を借りることを嫌がる彼のために手紙を書き、彼が注意するべき場所を教え、心理的な疲労を察し…、彼の目となりつづけることを約束する。
彼がアンジェリーナを必要としなくなるまで…。

イマージュの古き良きロマ。
常に寄り添い献身するヒロインの、耐え忍ぶ姿が良いロマです。男性視点はなしですが、透けて見える彼の気持ちが、はがゆい。
「二人は似ている」と彼が言う通り、お互いに意地っ張り。自分に自信のない二人の意地の張り合いがもどかしく、ドラマチックでロマンチック。

あらすじ
アンジーは妹プリシラの頼みを断りきることができず、ギリシアへ旅立った。仲介役など引き受けてしまった自分が馬鹿なのだと思う。でもこうするしかなかった。
案内された薄暗がりの中で、黒い影が立ち上がった男を見たアンジーは、シェイクスピアの引用を思い浮かべた。
  あのロードス島の港に両脚かけてそびえ立つ巨人のように”
妹の代わりに来たことを説明し、ダイヤモンドの指輪を差し出すと、彼が急に上体を乗り出したので、アンジーの手が彼の胸に当たり、指輪は床に転げ落ちた。

「ご自分で拾ってくださいな!わたしは床を這いずりまわって探すつもりはありませんから!」

「どうやらきみのたいじな妹さんは、ぼくの目が不自由だってことを言い忘れたようだね」


冒頭の経緯。妹は彼の目が見えなくなったとたんに捨てたのだ。妹の行動を償う気持ちがあるなら、手紙を書く手伝いをしてほしいという彼の言葉に従い、アンジェリーナは彼の目となった。
結婚でも、報酬でも、彼女を置いておくためなら欲しいだけくれてやるという彼の言葉に反発するが、独善的な女性からの手紙を読まされ、孤独に耐えている彼の現状を理解しはじめる。
”不慮の事故に視力ばかりでなく、恋人も奪われ、面白みのない代役と暮らさなければならない羽目に陥って、気が滅入っているのがよくわかる。”

彼は優しい彼女に惹かれているにもかかわらず、自分の目に対する引け目があり、アンジェリーナに対して言いすぎてしまいがち。一方、彼女も彼に対しての想いを内に抱えたまま、いつ必要とされなくなるのか怯えている状態。
後半、二人は結婚したものの、心を許しきることができずにいる二人の間に、妹が現れ、強引に割り込み、ターザンを奪い取ろうとするのを黙って見ているような状態に。

常に鈴や香りで彼女の場所を感じ、安心したい彼の気持ちが、そこはかとなく痒い。花嫁のドレスの質素さに気づけなかった彼の想いも痒い。ヒロインの思考と対照的で、あたくしのツボだった。
妹にいいように振り回されるヒロインの姿がもどかしいながらも、お互いに思い合う二人がとても良いロマだった。
好きです。

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