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涙がかれるまで タラ・T クイン
2016年07月04日 (月) 14:14 | 編集

涙がかれるまで (MIRA文庫)
2016/2/9
タラ・T クイン (著),

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涙がかれるまで 

タラ・T クイン

ジェニファーは十五のときに妊娠し、十六歳で娘を産んだ。両親の強引なすすめに従って、幼かった彼女は泣く泣く生まれた子を養女に出した。引き取られていく前夜、病院で夜勤の看護婦に無理を言い、たった一度だけ抱かせてもらったときの赤ちゃんのぬくもり……。この子を幸せにしてもらえるなら、自分は一生名乗り出ないし、この子の代わりを求めないと、そのとき神に誓った。彼女は今二十八歳。いまだに恋愛も結婚もせず、子供は苦手だ。一方、彼女は知る由もないが、娘は大災害で家族を失い、心に深い傷を負って、独身のおじブライアンと暮らしていた。実母に会うのだけが唯一の願いという大切な義理の姪のため、ブライアンはジェニファーを捜し当て、仕事の面から接近を図った。(ハーレクイン・スーパーロマンス S425)
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copyright 1996
The Birth Mother

預かった娘の母を探す過程でヒロインと恋に落ちてしまうロマは、90年代のハーレクインでは結構な数がある。
こちらの作品は、少々優柔不断なダーリンが物足りなくもあるが、傷付いた愛する姪と、惹かれ始めた女性との間で揺れ動く彼の気持ちは、人間みあふれていて、私は好き。
ヒロインに共感しにくいところもあったりするのだが、竜巻で養父母だけではなく親族すべてを失ってしまった娘ニッキーの心中を考えると、やっぱり涙が出てしまうのです。

あらすじ
ブライアンはここ8ヶ月女性とデートをしていない。愛する姪を元気付けようと外へ誘う。

「でも今日は金曜日よ、ブライアンおじさん。デートなしの金曜の夜はチーズなしのピサと同じだって、いつも言ってたじゃない」

「デートなんてしたくないさ、ニック。きみと一緒にいたいんだ。来てくれるね」

ニッキーはベッドからはい出した。たしかにニッキーは気にしないだろう。それこそが一番ブライアンを悩ませている。今のニッキーは何にも関心を示さないのだ。8ヶ月前トルネードがシャルローブルックを襲って町の半分を崩壊させ、彼女の家族を奪ってからは……。

その無気力なニッキーがブライアンに頼み事をした。

「お母さんに会いたいの」


冒頭の経緯。ブライアンはひと所に止まれない性格で、落ちつくのを嫌がってきたことをニッキーは知っている。
ニッキーのために家を買い、関心を引くために心をくだいてくれるブライアンを、ニッキーは必要としながらも、いつか叔父が去っていくのではと、心に不安を抱えている。
そんなこととは知らず、実母を探して欲しいと唯一目を輝かせたニッキーのために、彼女が傷つかない方法で、実母の人となりを知ろうと考えた。
15年前に手放した娘の誕生日が近づくにつれ神経質になっていたジェニファーは、親友の画廊パーティーの席で声をかけてきた男に、親友が花婿候補を押し付けてきたと思い込んだが…

ジェニファーは、赤ちゃんを手放した瞬間、娘の幸せを神に頼み、自分の幸せのすべてを放棄した。その時から、”子供は苦手”であり、”いつか自分も両親のようになる”と考え、子供という存在から逃げてきた。
両親の車ディーラーの会社を引き継ぎ、事業を成功させた彼女は、CM作成を頼める人物を探していたが、そこに現れたのは、画廊で知り合った男・ブライアン。
彼に惹かれ始めるものの、ブライアンは自分の姪にあって欲しいと彼女に頼むが…

ブライアンは姪の心の傷を抉らないたえに葛藤し、結局中途半端なことになってしまうのだが、そのあたりはかなりじれったい。
ということで、ロマンスとしては微妙な二人だが、ハートフルで良いお話だった。
子供が寂しい思いをしているといけないね、涙もろくてサ。

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