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ミラー・イメージ  エマ ダーシー
2016年07月12日 (火) 00:58 | 編集


ミラー・イメージ (ハーレクイン・セレクト)
ミラー・イメージ (ハーレクイン・イマージュ)
1988/7
エマ ダーシー (著),

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ミラー・イメージ

エマ ダーシー

ある夜、カレンは胸苦しさに襲われて目を覚ました。そして姉カースティーの死を感じ取った。一卵性双生児の二人は理屈では説明できない特別な一体感を持っていた。カースティーはテレビのリポーターとして、ハル・チザムとともに中東の国にいるはずだ。彼の父、新聞王オーエン・チザムにきけば何かわかるかもしれない。だが真夜中ではそれも果たせず、カレンは朝までデービッドを胸に抱いて喪失感に耐えた。デービッドは、カースティーとハルの息子だった。(I439)
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copyright 1986
The wrong mirror

タイトルのミラー・イメージは、対象的なヒロインが亡き姉と自分を比べられていると感じているという点だけではなく、実際に双子にある現象・ミラー・ツイン、からきています。
鏡にうつしたように対象的な双子のカレンと姉カースティ。考えかたからなにもかも違うのに、同じ感覚を共有する二人はやっぱり好きになる人も似ているのです。
前半はかなりドロドロした愛憎劇ですが、亡き姉の、奔放ながらも妹思いのラストが、ちょっぴり泣けました。
激重でドラマチックな展開は、初期作品だけのような気がする。

あらすじ
……いけない!カレンの心が悲鳴をあげた。死んじゃだめ!だめよ!一人ぼっちてなんて、カースティー。
カレンにはカースティーが死んだのがわかった。一卵性双生児だけが理解できるあの特別な一体感、それがもう消え去っていた。
翌朝、新聞王オーエン・チザムが、カースティーの訃報とハル・チザムが危険な状態であることを知らせにきた。
そして、ハルに息子を会わせたいと…。
カースティーとハル・チザムは、危険な国に飛び込む命知らずの記者だった。だが、カースティーはハルに子供ができたことを知らせることなく、子供を持てない夫婦のカレンに息子デービッドを託し、養子縁組をしたのだ。その結婚も結局破綻し、今はカレンにとってデービッドだけが残された家族だ。
オーエンへの同情からハルに会わせることに同意したものの、カースティーより自由を選んだハルを許す気にはなれなかった。カレンは心を鬼にしようと決心した。これから会う男はカースティーの恋人でデービッドの父親だ。生物学上の話、それ以外の何ものでもない。

「なぜ、カースティーは黙っていた」

責めるようなしわがれた声を聞くと、カレンの態度は急に硬化した。カレンは怒りにまかせてベッドをまわり、デービッドを抱き上げた。

「カースティーはあなたのために生きて、あなたのために死んだのに。彼女はあなたにすべて捧げた。生きていたときも死んだあとも、あなたにはなんの借りもないはずだわ」


冒頭の経緯。デービッドは息子がいることを知らなかった。自分の求めているものを知りながら、カースティーは何も教えなかったのだと、デービッドの親権を真っ向から争う構えだ。カレンは譲歩を求めたが、彼は他の手段は結婚しかないと言い出し…

息子をめぐって、お互いに誤解した状態からのスタートなので、かなりギスギスしたプレッシャーロマです。結婚しても、実りある関係を築くには絶望的な二人。その、こじれた関係が切なくて苦しいのです。
謎多き姉の考えは理解しにくい部分もあるが、双子の絆が良い読後感だった。
エマ ダーシーの中でも好きな作品。

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