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春の嵐が吹けば ベティ ニールズ
2016年08月27日 (土) 22:52 | 編集

春の嵐が吹けば ハーレクイン・イマージュ
2012/2/3
ベティ ニールズ (著), Betty Neels (原著), 高浜 えり (翻訳)

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春の嵐が吹けば 

ベティ ニールズ

看護師のハリエットは、休暇でオランダの友人宅を訪ねた。色鮮やかな花々にあふれる早春のオランダは世界一美しい。胸を高鳴らせて町を闊歩する彼女の前に、信号待ちの車が止まった。ふと見ると、運転席には端整な顔立ちの男性が。彼がこちらを向いたとき、ハリエットの顔は自然にほころんだ。なぜだが、ずっと昔に会ったことがあるような気がして…。だが男性は冷ややかなまなざしで走り去り、ハリエットは恥ずかしくなって、浮かれた心をたしなめた。翌日、診療所を経営する友人の父親を、医師のフリソが訪ねてきた。なんとあの車の男性ではないか。驚くハリエットに彼は詰問した。「昨日君はなぜほほえんだ?僕のことなど知らないはずなのに」。(I2213)
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copyright 1970
Tempestuous April

ベティ作品は、その独特な優しい風合いが地味ながらもとても味のあるロマ。70年代の変わりゆく時代の中で、古風で良いロマを求めた作者らしい奥ゆかしさと秘めた情熱が、他とは一味違っているのです。
その中でも、結構気に入っている作品。ヒーローが珍しく優しく求愛してくれて、全体的にこそばゆくて可愛いお話。
運命的な一目惚れに戸惑う二人の、ささやかな誤解やすれ違いがじれったくて素敵。
(この作者で萌えられるのは、かなりのツウな人…)
初期作品。男性視点なし。

あらすじ
ハリエットはため息をついた。24歳の彼女は容姿端麗だった。だが、美しい外見と厳しい態度のギャップにいまだなれず、高慢ちきと揶揄されている。理想の男性に出会えさえすれば、さっさと仕事を辞めて…
そんなとき、同僚で家族ぐるみの友人であるオランダ人のシースケから彼女の実家への訪問に誘われた。
シースケの家族に歓迎されハリエットはうきうきした気分で荷物を解いた。
すてきな休暇になるのは間違いない。
シースケとウインドーショッピングを楽しんだハリエットは、不意に信号待ちの車に引きつけられた。運転席の男性の端正な横顔を目にするなり、以前会ったことがあるという根拠のない確信が芽生え、心臓が高鳴った。お願い、どうかこちらを向いて。

見ず知らずの男性に笑みを浮かべたけれど、冷ややかな眼差しを返され、頬が赤くなった。
だが、その男性は友人シースケの父ドクター・ファンミネンの診療所の共同経営者の医師フリソ・エイシンクで、家族同然の人だと紹介された。

「君はあのときなぜほほえんだ? 僕のことはしらないはずなのに」

内心の動揺を隠し、感じたままを伝えた。もちろん、初対面の相手に、ずっと夢に見ていたなどと言えるはずもない。
だが、帰ってきた言葉は、ハリエットの心をいっそうかき乱した。

「そうではないかと思ったよ。人間だれしもそういう経験をするものだ。人生に一度か二度、出会っているはずがないのに、ずっと以前から知っているように思える人に出会うことがある」


冒頭の経緯。ハリエットは、オランダを観光しながらも、共同経営の診療所の手伝いをしたり、フリソの急患や、洪水の中の出産の手伝いなど、滞在は充実したものとなる。そして、フリソの言葉に淡い恋心を自覚し期待しはじめる。だが、フリソになついているシースケの妹たち、とくにテイケのご機嫌は斜めで…。

遠回りな策略を巡らす教授が多く、キスすらほとんどないベティ作品の中で、こちらのフリソは積極的にアプローチ。
オランダの中で、フリースランドは一地方というよりは、独自の言葉を持ち、フリースラント人としての矜持があるのだということを物語の中でフリソが語っています。
フリースラント人の誓いの言葉”雲からの風がふくかぎり”つまりは永遠という意味。素敵ね。
そんな異国情緒あふれるところも、楽しさの一つ。

ベティ ニールズ 読了一覧

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