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不機嫌な教授 ベティ ニールズ
2016年08月29日 (月) 12:47 | 編集

不機嫌な教授 ハーレクイン・イマージュ
2010/4/5
ベティ ニールズ (著), 神鳥 奈穂子 (翻訳)

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不機嫌な教授 

ベティ ニールズ

会えば必ず口論になる教授。彼はわたしなど、いなければいいの?最初は、とても楽しみなアルバイトだった。ポリーは、近くに住むサー・ロナルドが募集した、彼の手書き原稿をタイプで清書する仕事に採用され、喜んでいた。ところがその友人で、“教授”と呼ばれるサムの登場で、楽しいはずのアルバイトは、とたんに緊張の連続となった。サー・ロナルドが突然の病で亡くなり、サムの屋敷に住み込んで、清書を最後まで終わらせることになってしまったのだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者には嫉妬の目を向けられる日々に、ポリーは耐え切れず、急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で不意に訪れた。(I2089)
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copyright1984
Polly

ベティ作品の中で、一番気に入っているお話です。
年上の不機嫌な教授と、諦め気味の片思いの恋心が切ないロマ。
とはいえ、万人にオススメの作品とはいえない。結婚が一番という作者の考え方と、働く女性の現代との差はかなり大きく、ヒーローの身勝手な部分が嫌われ要素。そして、ヒロインの職業選択が微妙で歯がゆい!
でも、16歳という年の差に振り回されながら、自分に自信のない年若いヒロインが、男性というものを理解できず、淡い恋心に涙しながら、彼から離れて一生懸命自立しようとする姿は、いじましくて可愛いらくしくキュン転がれるのです。
彼女を見るたびに、自分の気持ちに不機嫌になる教授の男心読み取って突っ込みを入れながら読むのが、とても楽しいロマ。

あらすじ
美しい二人の姉とは違い、見た目は地味だが一番頭がいいのが、二十歳になる末娘のポリーだ。
ポリーは、両親にアルバイトが決まったことを告げた。ギリシア語とラテン語を比較するサー・ロナルドの難しい原稿をタイプする仕事だ。
ポリーは牧師館で辞書を貸してもらい、村で母に頼まれた買い物をすると家路についた。なだらかな坂道をポリーはのんびり上っていった。春の日差しが暖かく、買い物かごが重かったからだ。家の手前まで来たところで、丘の上からいきなりレンジローバーが現れ、ポリーのいくてをふさぐように停まった。

「ウエルズ・コートはどっちかな? サー・ロナルド・ワイズが住んでいる館だが」

ポリーは愛想よくのんびり答えた。だが、相手は冷ややかに答えた。「僕にとっては時間は貴重だ」
ポリーは哀れみの目で男を見た。気の毒に。気が急くあまり、ささいなことで腹がたつのだろう。

「遠くからみえて疲れていらっしゃるのね。コーヒーでも一杯のんで休憩なさったらいかが?」


冒頭の経緯。サー・ロナルドの原稿を清書し始めたポリーは、時折現れる不機嫌な教授を見ると、馬が合わないと感じているにもかかわらず、嬉しくなる自分を不思議に思い、自分の着ている身なりが気になるように。
だが、サー・ロナルドが突然亡くなり、本を完成させて出版させてあげたいという教授が、ポリーを雇う立場になってしまった。ポリーは本の完成まで、教授の自宅に、彼の妹と一緒に住むことになったけれど、教授の婚約者ディアドレがポリーを蔑むことに傷つき…

後半は、叶わぬ思いに蓋をして教授から逃げるように、看護実習生となったものの、彼と再会。小児外科医だと知ることに。口をきいてはいけない立場の看護実習生と教授という絶対的な身分差の中で、知り合いという立場を利用して、事あるごとに接触を図る教授と、ますます自分に自信をなくしていくポリーという構図。
客観的にあらすじを書くと、ひどい話に感じるが、とてもほのぼのした雰囲気のお話なのだ。
意地悪な看護副主任にガツンと言ってくれる教授はかっこいいのではあるが…だから、ポリーが泣いてるのは、9割がたあんたのせいだってばバ!と、突っ込まずにはいられない。
ロマンチック。

でも、こんなに喜ぶ人は少数派。アマゾンの★5をつけた”投稿者 び”さんと私くらいしか、転がって喜ぶ人はいないと思う。
この話は、忘れた頃に読むのが好きで、2,3年に一回くらいの割合で、読み返す。そのたびに、教授に突っ込みを入れる。ポリー視線でヒロイン気分を味わうもよし、描かれない教授の心中を読み取って妄想しながら転がるのもよし…。
……もっと読みたいけど、ベティ作品、もう全部読んじゃったの。くすん


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