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下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ  白川紺子
2016年08月30日 (火) 09:55 | 編集


下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ (集英社オレンジ文庫)
2016/7/20
白川 紺子 (著), 井上 のきあ (イラスト)

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下鴨アンティーク 
神無月のマイ・フェア・レディ  

白川紺子

京都、下鴨―。ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り…!?それぞれの「過去」が明かされるシリーズ第4弾。
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相変わらず恋愛の方はじれじれですが、それなりに進展しております。かなり抑えている慧の内面を読み取れると、ムフムフできます。そして、鹿乃が警戒する男・石橋春野の言動に注目!!
とはいえ、メインよりサブストーリーが充実。過去などがあきらかになったり、鹿乃の両親の物語や、慧の父親の登場で慧の苦悩を知ったり、曽祖母の時代のおまけなど、過去を知ることで内面の成長を感じさせる巻でした。

あらすじ
●星の花をあなたに p5-82
祖母の化身ともいうべき猫の白露が桔梗をくわえて座っていた。
鹿乃は足早に玄関まで歩み寄ると、白露の前にしゃがみこんだ。白露はくわえていた桔梗をぼとりと下に落とす。
「これ、白露がやったん? なんで  
祖母が集めた曰くつきの着物を管理する鹿乃は、桔梗の柄の着物を取り出した  
持ち主は祖母の友人で今は亡くなっているというが、親族に会いに行くつもりだ。そんな折、春野が鹿乃を東福寺の光明院で桔梗を見ないかと誘ってきた。鹿乃はとっさに慧も誘ったが  

「……春野くんと東福寺に? それに俺もついていくのか? 変な組み合わせだな」


●稲妻と金平糖 p83-154
大学の助手だった父と、喫茶店でウエイトレスをしていた苦労人の母・千鶴の物語。

●神無月のマイ・フェア・レディ p155-223
「わたし、八島さんを見てわかったよ。『本当の意味でレディと花売りの違いは、どう振る舞うかではなく、どう扱われるかにある』っていうの」
友人の奈緒は『マイフェアレディ』の原作『ピグマリオン』に出てくるセリフを持ち出し、文化祭に訪れた慧を褒めた。
「大切に扱われるっていうのは、気持ちがいいね」
奈緒はきりりとした顔にめずらしく笑みをうかべて、鹿乃を見た。それから鹿乃にすっと身を寄せてくる。いかにも内緒話、といった体でささやいた。

  で、今どんなふうなの?」

『枯れ菊』という名の着物を調べることになったが、目録を凝視していた慧はこの件を自分に預からせてくれといったままどこかへ。心配になった鹿乃は、自分なりに調べを進め…

●兎のおつかい p225-296
曽祖母と曽祖父の結婚話。


メインは『神無月のマイ・フェア・レディ』です。
慧の父親の登場で、彼の父親なりの後悔や罪悪感を知ることに。とはいえ、慧の中での心の傷は深く、そんな彼との距離感が繊細で良い話でした。
続刊も楽しみ。

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