本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
愛の炎が消せなくて カレン・ローズ
2016年08月31日 (水) 18:24 | 編集

愛の炎が消せなくて (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション(ロマンス・コレクション))
2015/11/24
カレン・ローズ (著), 辻 早苗 (翻訳)

---楽天---





愛の炎が消せなくて 

カレン・ローズ

深夜の放火事件。無人だったはずの建物で身元不明の少女が焼死し、警備員の射殺体が見つかる。現場に向かったのは刑事オリヴィアと消防士のデイヴィッド。かつて運命的な一夜を共にした男女だったが、それぞれの心の傷からあと一歩が踏み出せず、音信不通の日々が続いていた。気まずい再会を経て、捜査協力をきっかけに徐々に心を通わせる二人―。一方、逃げた放火犯は、謎の男からの脅迫を受け、さらなる放火を強要されて追い詰められていく。脅迫者はいったい何者なのか?オリヴィアたちの恋のゆくえは!?
---------------------
copyright 2010
Silent Scream

『RITA賞ロマンティック・サスペンス部門 (2011年)最優秀賞作、待望の邦訳!! 』
ということで、手にとってみました。
正統派のロマサスです。
事件描写もグロくなく、ロマンスに偏りがちになることもなく、複雑に絡み合った要素がラストに氷解するあたりサスペンスとしての質も高かったです。
本が分厚いですが、上下巻に分けなくて正解だとは思った。登場人物が多いうえに、前の事件の話から絡む話も多く(最初は長い海外ドラマをシーズン途中から見るような気分)、キャラたちに思い入れがないぶん、理解しにくかっただけに、面白くなる後半から一気に読めるのは嬉しい。
ロマンス重視派の私としては、もう少し二人の間がすったもんだしてくれたほうが楽しいのだが、全体としては満足。

あらすじ
ミネアポリス警察殺人課刑事のオリヴィアは、<ボディ・ピット>事件で殺された被害者を忍耐強く掘り続けてきたが、精神的にかなり参っていた。そんな折、放火事件が発生する。
現場には、二年半前に一夜を共にした消防士のデイヴィッドが。
彼は7ヶ月前からこの街に来たにもかかわらず、連絡の一本もしてこなかった。なぜここに引っ越してきたのだろうとオリヴィアは何ヶ月も思い悩んだのだった。いまではどうでもよくなっていた。
背筋を伸ばし、さりげない親しみのこもった口調になるように心を配り、前に進み出た。

「デヴィッド・ハンターじゃないの。お久しぶり。お元気?」

少女が亡くなった四階の現場は崩落し、デヴィッドは危ういところを仲間に助けられたが、とっさの判断でガラスのボールを受け止めた。そのガラスボールの意味するところは…?
現場には、銃で撃たれた警備員の死体もあり…。
オリヴィアは震えながら車に乗った。こんなの勘弁してほしい。いまは。
彼には7ヶ月もの時間があったのよ。何か言ってくるのに7ヶ月もあったの。
わたしは地球上で一番愚か者かもしれない。デイヴィッドが誰を待っているのか知っていた。それはわたしではない。


冒頭の経緯。学生4人が自ら信じる大義のために放火を思いついた。しかし、その放火に女子が巻き込まれてしまった。自らが引き起こしたことの重大さに怯える彼ら。そして、それをビデオに撮り、脅迫の手段とすることをたくらむ者。そのすべてを目撃したのは、焼死した女子の連れである聾学校の男子生徒だが…。
残されたガラスボールの手がかりから、オリヴィアとデヴィッドは事件を追い始める…。

複雑に入り組んだ事件を、それぞれの立ち位置から細かく描写していくので、かなり読むのに時間がかかりますが、背景はわかりやすいです。
犯人像もチラ見せしながらも謎が多く、犯人と関係があるメアリという女性像もラストまで秘密。複雑な事件を追うオリヴィアだが、消防士のデイヴィッドも思わぬ方向から、巻き込まれることになるラストへ。
事件後も細かなところまできっちり回収してくれます。
もう少し、ロマンス色が強いほうが好みだが、サスペンスは満足クオリティー。

海外ロマンス 読了一覧



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 ★参考になったらぽちっと★
関連記事
Powered by . / Copyright ©本読み隊All Rights Reserved→m117117/Template by sukechan.
スポンサードリンク