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光の巫女を抱く夜 前田珠子 & 香月せりか
2016年09月11日 (日) 17:37 | 編集

光の巫女を抱く夜 (コバルト文庫)
2016/6/1
前田 珠子 (著), 香月 せりか (著)

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光の巫女を抱く夜

前田珠子 & 香月せりか

命ある限り、互いを互いの『半身』とする神に選ばれた二人―ヒアルキトと、ハワルアト。島国トランキザムでの神事を行い、命を削るようにして、『ミユキ』が宿る晶脈石を生み出す。ところが最近、より多くの晶脈石が必要とされる事態が起こっていた。いったいなぜ!?三年前から訪れるようになった、大陸の皇子エイシャラムも交え、運命の大きな渦がヒアルキトたちを呑み込んでゆく…!
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コバルト40周年を記念して企画されたもの。前田珠子先生原案の世界観、キャラクターあらすじを、ひずき優&香月せりなが小説にするという企画の読み切り。
二作品とも同じ舞台設定ですが、ヒロインが選ぶヒーローが違っています。作品の雰囲気やストーリーでの意義などもかなり違うので、それぞれ別の作品として楽しむことができました。
”ー放つ風”のほうがヒロイン視点が多く、物語の舞台設定も説明が細かいのに対し、”ー抱く夜”のほうは、かなり舞台説明は簡略化され、ヒロインよりはヒーローのハワルアトの内面が多く描かれます。
己の使命に押しつぶされそうになりながら、彼女と結ばれないことに対するジレンマに苦しむ彼が、切なくて良かった。
そして、”ー放つ風”のような三角関係の沼を期待したのですが、ありません!!エイシャラムのお友達としての爽やかさが半端ないですっ!!
こちらも話をぎゅっと詰め込んでいるので、もう少し掘り込んで欲しいと思わなくもないが、サクッと読み切れるので気軽に手に取りやすい文字量です。
ティーンにオススメ。

あらすじ
「残念だけど、俺たちはもう、ずっとここにいるしかないんだよ」
言い諭すハワルアトも、己の運命に納得しているわけではなかった。
彼はできるなら医術を学び、街の施療院で働きたいと思っていた。だがそれを訴えたところでどうにもならないと、聡い彼は理解している。
自分が今ここにいる以上、一番なすべき役割は  
■□■
年に一度、国交大使でもある皇太子ハンシャザラムの訪問のために、ヒアルキトは着飾ることになった。
海を隔てた大陸の雄  ハンシャザラム帝国に対しての面子の問題だ。だが、いつもとは異なる自分の姿に、ヒアルキトはハワルアトに何か言って欲しかった。だが、彼の答えは過不足のない回答だ。
  清らかであれ。
  無垢であれ。
右手の君をなったときから、幾度となく刷り込まれてきた絶対の掟。
だからヒアルキトは、普通の女性としての幸せを享受することはできない。恋人を持つことも、結婚をすることも、自分が産んだ子供を抱くことも叶わない。
それでも、華やかな装いをすれば気持ちは浮きたつし、そう感じてしまう自由くらいは許されたい。
そんな思いを、誰よりも近くで育ってきたハワルアトにだけは理解してほしかった。


冒頭の経緯。ヒアルキトは、距離を置こうとするハワルアトの行動に寂しさを感じ始めるが、彼としては彼女を欲することのできない自分の立場に苦しんでいる。
島はこれまで結界で守られたきたが、大きな津波によって灯台が破壊され、その時期から帝国との交流が始まった。『ミユキ』の恩恵を受けてきた島だが、外の世界では『ミユキ』に頼らすに人間は自らの知恵で大きく変わり始めていることを、皇太子ハンシャザラムの訪問と協力で人々に知らしめることに成功したハワルアトだが…。

『ミユキ』の恩恵である石を専売する紅家の画策に巻き込まれ、罠にはまる彼を、ヒアルキトは救うことができるのか?という展開の中に、自由になりたいと望む恋人たちの切なさが織り込まれる。
”ー放つ風”では三角関係だったが、その設定は一切ない。
エイシャラムってば、爽やかすぎでしょう。人を疑ってしまう大人の私としては、他国の王子のくせに、なんなんですか?裏ないんですか?と突っ込まずにはいられない。
どっちの話が好みかと聞かれたら、こっちの話のほうが好きかな。

ココバルト文庫&オレンジ文庫 読了一覧






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