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王女フェリの幸せな試練 時田とおる
2016年09月26日 (月) 16:21 | 編集

王女フェリの幸せな試練 (角川ビーンズ文庫)
2016/7/30
時田 とおる (著), 深山 キリ (イラスト)

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王女フェリの幸せな試練 

時田とおる

誰からも愛される美しい王女―とは、かりそめの姿。生まれてすぐ「祝福の魔法」を掛けられた王女フェリは、無条件に人を魅了する力の持ち主。しかし『自分自身』を見てもらえない空しさから超絶後ろ向きな性格になってしまい、お城にひきこもり大好きなドレスや装飾品を作る日々。彼女の作った物を身につけると幸せになれるという噂が広まる中、それを聞きつけた隣国の王子ベルホルトの登場で事態は急展開して…?
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人を魅了してしまう”祝福”を受けてしまった引きこもり王女が一大決心をして、他国で奮闘するお話。
自分の顔を出すことができないだけに、かなり自己評価が低いお姫様。
そんな彼女が一生懸命頑張る話なら悪くないストーリーになりそうなのだが、それに水を差す過保護な従者アロイスが何をしたいのかいまいちわかりにくいために、話が全体的にぼやけた印象なのは残念かな。
王子はいい人なので、全体的にほのぼのして悪くないですよ。

あらすじ
本当はあのキラキラと輝く空間に入ってみたい。堅苦しく、面倒でしかないとアイロスは言う。そでも事実ではあるのだろうが、間近でドレスを見てみたい。誰かと踊ってみたい。
(今さら引きこもりの私があんな社交の場に出ていけるはずもないけれど……!)

一国の王女でありながら、夜会の会場を覗き見していた王女フェリは、衛兵に呼び止められてしまった。「祝福の魔法」で人を魅了してしまうために、常にベールをかぶるフェリは、どこからどうみても怪しい者だ。
緊張で声も出ず立ちすくんでいると、男が声をかけてきた。
フェリは名を名乗ったものの、「老人から赤子まで魅了する絶世の美女と名高いフェリシア様だというなら、顔を隠す必要などない!」と顔を見せずには王女だと信じてもらえそうもなく…。

「私は……誰も魅了など出来ません。そうだとしても、それは私自身の魅力ではありません」

  誰も『私自身』を好きにはならない。

「……お前の価値を、お前が決めるな」


冒頭の経緯。覗き見をしているところで声をかけてきた隣国の王子ベルホルトに、飼い猫が噛みつき出血の大騒ぎ(フェルのみ)。どうやって詫びをと考えていると、戦後の国内を活気づけたいと考えている彼から、国に招待され意見を求められることに。引きこもりがてら作った数々の小物やドレスは、幸せを呼ぶ王女フェリのブランドとして人気を博しているだけに、その技術も存分にふるって欲しいと頼まれ、フェリは悩み抜いた末にアロイスとともに出発した。
しかし、戦後だけに浮ついた雰囲気を嫌うものもいるようで…。

何度かベールが取れているにも関わらず、彼の反応はあまりなく、なぜなのかしら?という疑問とともに、ベルホルトに対してアロイスは喧嘩腰、おまけに何者かがフェルの命を狙う展開。
自己否定から始まったのだから、もう少し”祝福”の能力とやらも受け入れて自己評価を上げて欲しかったナ。
1話読み切りとして、まとまっているけれど、もうちょっと何か欲しい感じ。
”兄として””もう少しだけ”彼女との時間が欲しいと言っているアロイスの立ち位置がかなり曖昧で、何をしたいのかはっきりしないだけに、当て馬にもならなくて、残念な男だった。
いっそ、悪役して最後に思惑を明かすとかもっとはっきりしていたら、話にメリハリがあったのにと思わなくもない。
ベタアマの彼との仲はめでたしで終わってスッキリする。
ということで、まあまあの読後感。
10歳の昔の記憶は、中途半端な位置じゃなく、冒頭に置いておけば良かったのに。

角川ビーインズ文庫 読了一覧



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