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氷の紳士に拾われた家政婦 ロレイン ヒース
2016年10月18日 (火) 12:56 | 編集

氷の紳士に拾われた家政婦 (MIRA文庫)
2016/5/12
ロレイン ヒース (著), 琴葉 かいら (翻訳)

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氷の紳士に拾われた家政婦

ロレイン ヒース

社交界で浮名を流すドレーク・ダーリングには“天敵"とも呼べる相手がいる。伯爵家の令嬢オフィーリアだ。どうやら放蕩の限りを尽くす成り上がりのドレークのことが許せないらしく、やたら辛辣な態度で接してくるのだ。そんな折、舞踏会の帰り道で、ドレークはテムズ川の近くで倒れている女性を見つけた。全身ずぶ濡れで意識を失っていたのはオフィーリアその人。しかも目覚めたとき彼女はいっさいの記憶を失っていた。途方に暮れるオフィーリアを前にしていたずら心に火がつき、ドレークは告げた。「実は君は、僕の家の家政婦なんだ」(MIRA文庫 LH02-02)
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copyright
Once more,my darling rogue

”セント・ジェームズのスキャンダラスな紳士たち”シリーズの二作目です。
公爵家で家族同然に扱われている謎多き男性ドレークがヒーローです。前作「公爵とリトル・ローズ」よりも単品で楽しめる構成だったので、手に取りやすい作品。
絞首刑になった罪人を父に持ち、盗みに入った公爵邸で見つかってしまったことで、運命が変わった男・ドレークの物語です。
高慢で彼を侮辱するヒロインに苦々しい思いをしていたドレークのちょっとしたいたずら心が、楽しいならがらも切なくてほろ苦くて、とても良いロマになっています。
この物語は、女性視点ではなく男性視点に重点を置いているので、ヒロイズムにヒタヒタに浸かりたい方にはオススメしませんが、命令好きでいけ好かないヒロインが心の壁を崩して無垢な心をさらけ出し、一生懸命家政婦として学習していく姿はとても可愛らしいのです。
ヒーローの罪悪感の芽生がムフムフ楽しめる、切れ味のいいテンポのハートフルな作品です。
楽しかった。

あらすじ 1874年
「ねえ、坊や」
ぴりりと辛い女性が好きなドレークにも、例外としかいいようのない女性が現れた。高慢そうなその声に、不愉快な気分になる。レディー・オフィーリア・リトルトンがグレースの親友の一人だという事実は、ドレークの理解を超えていた。
なぜ愛しの妹がこれほど傲慢な女性と仲良くしているのかわからなかった。
「ねえ、坊や」傲慢さを増した口調で、レディ・オフィーリアは繰り返した。

「シャンパンを持ってきてくれないかしら。急いで」

ダンスを誘ったドレークを見下し「平民とは踊らないの」とまで言い放つオフィーリアを、ドレークはアールコーブの暗がりに追い詰めキスをした。
その結果、ひっぱたかれた。当然の報いだ。
ドレークは幼少時代、泥の中から価値あるものを見つける”泥さらい”(マッドラーク)だった頃のことを思い返した。今もときどき、自分の肌に、服に泥がこびりついているような気がする。
そんなことを思い返しながら、テムズ川沿いの小道を歩いていると、泥の中で声が聞こえた。
ドレークは女性を救出し、屋敷に連れ帰り慎重に泥を落とし始めた。それがレディー・オフィーリアだったとは…。


冒頭の経緯。記憶がないと言いだした彼女を前にしたドレークは、あのレディー・オフィーリアを慰めたいなどと想像もしていなかっただけに、途方にくれた。
だが、彼女は人に命令することやなじみのない境遇への違和感は覚えており、使用人のいない屋敷で彼自身が入れた風呂に対しても感謝することを知らない。
そんな彼女についドレークは、君は家政婦で名前はフィーだと嘘をついてしまった。
家政婦として何も知識がない彼女は、近所の下働きの家政婦マーラと仲良くなり、徐々に仕事をこなし始める。
一方、彼女が川に落ちた経緯や、彼女の兄が妹を探していないところから、オフィーリアの危険を感じたドレークは調べを進め…。

背中にドラゴンの刺青を持つ賭博場の支配人ドレーク。使用人が誰一人としていない寂寥感のある彼の屋敷は、フィーによって、かなりの変化を遂げるのです。動物園的にw。
罪人の子で平民のドレーク。彼を求める気持ちの強さを育てることがでたのは、記憶を失ったから。
王道といえば王道な展開ではあるが、二人の掛け合いや成長が微笑ましくて良いです。
もちろん、彼女が記憶を取り戻してしまった後のすったもんだや、ドレークと養父である公爵との心温まるエピソードもぐっときました。

海外ロマンス 読了一覧

親世代のシリーズはこちらだそうです。
悪魔とワルツを (マグノリアロマンス)



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