2016年10月21日 (金) 15:50 | 編集
幽霊伯爵の花嫁 -恋する娘と真夏の夜の悪夢- (ルルル文庫) 2016/8/26 宮野 美嘉 (著) |
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幽霊伯爵の花嫁
恋する娘と真夏の夜の悪夢
宮野 美嘉
優秀な墓守であるジェイクの十七人目の妻として、騒がしい幽霊たちに囲まれたコルドン家で暮らすサアラ。ある朝、ジェイクのもとに匿名の手紙が届いた。それは同業のランカスタン伯爵家が悪霊を屋敷に閉じ込めているという告発文だった。夫婦はランカスタン領に向かうが、旅の途中、サアラは謎の感情に襲われて思わずジェイクの抱擁を拒絶!もしかして…これが夫婦の倦怠期?予測不能な事態に最強花嫁サアラがとった行動は!?
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宮野 美嘉 の人気シリーズ作品のスピンオフ。
アクの強いお話ですが、ぜひシリーズを通して読んでほしい作品。
17歳になる前に嫁いだサアラも23歳。可愛い娘リオンと、妹を溺愛する兄エリオス、未だ狂気を抱える祖母アシェリーゼの幽霊など個性的な仲間たちとの、幸せなその後を楽しんでください。
相変わらず、サアラの愛し方がロマンチック(猟奇的)で素敵(ブラック)です。
ところが、どうやらサアラは倦怠期のようですョ。
あらすじ
「あら、お仕事にばかり気持ちをとられて妻の存在を忘れる旦那様がいけませんの。私を傍においておきたいのなら、きちんと鎖で繋いでおかなくては……ね?」
歳を重ねて凄みを増した美貌の妻を、夫のジェイクは顔色一つ変えずに見下ろし、不意に手を握ってきた。
「? どうかなさって?」
「繋いでいる」
あまりに短く不親切なその答えに、サアラはうっとりと微笑んだ。
「まあ……素敵な鎖ですこと」
そして繋がれた手にぎゅっと力を込め、親指で彼の手の縁をなぞる。
「このまま骨まで溶けて固まって、永遠に離れなくなったらどんなにいいでしょうね」
冒頭の経緯。ジェイクは息子エリオスに、不審な匿名の手紙を調べるためにランカスタン伯爵領での調査を命じた。ところが、今日はエリオスの誕生日。誕生日というものに特別な思い入れのないジェイクだが、お祝いをしたかったという娘リオンはヘソを曲げ、無謀にもエリオスを追いかけて屋敷を抜け出してしまう。
息子と娘を追いかけ、ジェイクとサアラもランカスタン伯爵領へ向かうが、そこにはかつてジェイクに向かって結婚する前に一緒に逃げてほしいと言った娘が嫁いでいて…
サアラとジェイクは、行方不明になった息子と娘を取り戻すことができるのか?幽霊事件の真相は?
というわけで、皆様ご健在。
楽しかった。
サアラの思考は、ブラックでひねくれでいるようで、妙に説得力があって納得させられてしまうのです。この物語だけ読んでも面白さはイマイチ伝わってこないかもしれない。
ぜひシリーズで読んでみて!!!
ルルルの人気シリーズや続編の声が多かった作品が一気に三冊 ”幽霊伯爵の花嫁””レディ・マリアーヌ”に続き、次回の新刊が"乙女なでしこ恋手帖”(この冬)とあるだけで、もしかしたらの廃刊しそうなのではと不安でいっぱい!!!(っω・`。)
宮野美嘉 読了一覧
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