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壁の花の願いごと ジェニファー マクイストン
2016年12月13日 (火) 14:39 | 編集

壁の花の願いごと (MIRA文庫)
2016/8/9
ジェニファー マクイストン (著), 琴葉 かいら (翻訳)

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壁の花の願いごと 

ジェニファー マクイストン

社交界にデビューして2年めを迎えた子爵家の令嬢クレアにとって、今夜の盛大な舞踏会は大切な催しだった。優雅にワルツを踊り、今度こそ理想の花婿候補に見初められるのだ。冷え冷えとした屋敷で問題だらけの家族と暮らすクレアには、結婚はただひとつの希望だ。しかしクレアは昼間の散歩中に足をくじいて、歩くのもやっとになってしまう。ワルツなど踊れるはずもなく、みじめな気持ちで部屋の片隅にぽつりとたたずんでいると、見覚えのない容姿端麗な男性が声をかけてきた。熱く真摯なまなざしにクレアの胸は高鳴ったが…。(MIRA文庫 JM02-01)
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copyright 2015
Diary of an accidental wallflower

ヒロインは、壁の花になることを恐れる子爵令嬢のクレア。意地悪な社交界で成功を手に入れようと必死なヒロインなのだが、そんなヒロインの頑張りとは裏腹に家族は問題だらけ。さらに悪いことに、シーズンの二週間目にして足をくじいてしまい、ハンサムな町医者の命令に従うしかなく…

扇情的で情熱的な作品ではなく、ハートフルなロマンス。
身分差が逆転しているので高慢なヒロインに感情移入をするのは最初は難しいのだが、高潔な彼や、意外な展開を迎える家族との絆が素敵な物語になっていた。
展開は前半はゆっくり。ロンドンの下町の様子から、綱渡り見学での雑踏の中でのキスシーンまで想像しやすい丁寧な情景描写。
ヒーローは、亡くなった父親への後悔からクロロフォルムから安全な麻酔装置を作ろうと日々研究に励む貧乏な町医者。レディ・オースタリーが友人にして唯一の主治医としての患者で、深い友情で心から夫人の健康を気遣う心優しい男性。
だが、ハンサムなゆえに女性から追い回されており、階級意識の強い社会の中で運に恵まれているとは言いにくく…

あらすじ
「公爵さまも感心してくれるよ。間違いない」
ハリントン公爵の相続人に指名されたばかりのミスター・チャールズ・オールバンに見つかるわけにはいかなかった。
アヒルに餌をやるのは家族の伝統のようなもので、クレアが妹弟より遠くに投げられるのは事実だが、そのような場面と、このような弟に対する恐怖で、クレアの心臓は飛び跳ねた。
隠れようとするクレアを、妹のルーシーはいぶかる。「お姉様もあの人を気に入っているように見えたわ」
だが、どうして公爵がうちに来たことを知っているのかといえば、猿のように木の枝からぶら下がって、窓越しにミスター・オールバンを見ていたというのだ。
そんな妹弟を見られたくなくて逃げ込んだ茂みで、クレアはガチョウに襲われ足をくじいてしまった。今夜はレディ・オースタリーの舞踏会。
だめ、絶対にだめ。こんなことがあってはいけない。
今夜こそ、ミスター・オールバンが一度きりのダンス以上の申し出をしてくると確信している、こんなときに。


冒頭の経緯。クレアはデビュー2年目にして、次期公爵となる男性の訪問を受け、社交界では成功をおさめつつあった。
だが、それは足を挫くまで。足音から察して話しかけてきた医者の男性にかまっている隙に、ソフィーが研いでいた爪をこちらに向けたのだ。

友人に目の前で公爵と踊られ、逃げ込んだ先の図書室には男と戯れる母。デビューを控えた野蛮人の妹と、放校された13歳の弟、朝食時しか姿を見せない父。
医者であるダニエル・メリアルの訪問を受け、4週間の安静を言い渡され憤慨するクレアだが、ハンサムで気さくで、社交のための作った自分ではなく、素のままを受け入れてくれる彼に、恐れおののくように。だが、妹や弟はそれ以上にかれに影響を受け、いい方向に変化していただけに、一方的に離れるわけにいかなくなる。
物語は、そんなクレアの家庭事情を交えてほのぼのと展開し、後半は波乱含み。逆転した身分差ロマの決着に引き込まれる。
迷うヒロインに対して素直に愛を信じようとする率直なヒーローがちょっと可愛いのだが、打ちひしがれている姿は萌えだった。
でも、一番嬉しかったのは、想像もしなかった父親の愛かな。w
貧乏なダニエルの唯一の友人レディ・オースタリーとの関係が、彼の人柄を表していて心温まる。
前半のヒロインとの関係は、苦くて酸っぱいものがあったが、ヒロインが自覚してからはハートフル&爽快感のある良いロマだった。
満足。

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