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夢見るキスの続き テッサ デア
2017年01月01日 (日) 23:06 | 編集

夢見るキスの続き (ベルベット文庫)
2016/6/23
テッサ デア (著), 金井 真弓 (翻訳)

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夢見るキスの続き

テッサ デア

有名作家の父を亡くし無一文になったイジー。そんな彼女に突如、城が遺贈されたとの知らせが…!?その城を訪ねると、目が不自由な公爵が世捨て人のように暮らしており、城を譲った覚えはないという。城はいったいどちらのものなのか?行くところのないイジーは心を閉ざした彼と、城の権利を争いながら、奇妙な共同生活をおくることに…イジーの父の代表作をこよなく愛する人々の活躍も見どころの、RITA賞受賞作!
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copyright 2014
Romancing The Duke

2015年RITA賞ヒストリカルロマンス部門で受賞した作品です。
ヒロインは父を亡くし、無一文で放り出され、相続した廃墟同然の城に望みをつなぐ女性。しかし、彼女の境遇は父の書いた物語によって、永遠の夢見る少女を演じ続ける26歳。父の物語の影響力は凄まじく、いわゆるオタク集団に愛されている人物なのです。そんな彼らの夢を壊すまいとするヒロインなのですが、やっぱり本当の自分を見て欲しい。
そんな小さな願いが、盲目の伯爵との出会いによってロマンスへと発展していくのですが…どうなることやら、読んでのお楽しみで。
笑いあり、涙ありで、ホットなシーンもそれなりに多めのヒストリカルロマです。テンポのいい掛け合いが楽しく、主人公たちの葛藤もいい感じに彫り込まれていて、読み応えのあるお話だった。
ただ、オタクに抵抗を感じる人は共感しにくい部分があると思うので注意。

あらすじ
イジーがかつて夢見ていたロマンスは、父親が亡くなると完全に消え失せてしまった。所持金は底をつき、意地悪ないとこによって全てを奪われてしまった。ロマンスを切望する気持ちはもうなかった。今は空腹を満たすこさえできれば充分だ。見栄えがしなくて貧しく、キスひとつ経験したことのない26歳の女性に、残されているおとぎ話なんてあるだろうか?
”これがあるわ”
イジーは手にした手紙を握りしめた。
そして、遺言執行人アーチャー卿が待つというゴスリー城へと向かった。

だが、リンフォース卿が遺したという城は幽霊屋敷同然のものだった。しかも、城の持ち主だというロスベリー公爵ランサム・ウィリアム・ダレク・ヴェインはイジーを”迷惑をかける美女”だと言い張り、なんとかして追い出そうとしている。
そう、彼は目がみえないのだ。
アーチャー卿の到着とともに、売ったつもりのない城が他人に売られていたとしても、公爵は頑なだった。
アーチャー卿はイジーの父の物語を愛読しており、イジーを少女のように扱った。それに対して、気まずい思いをしながら、公爵に事情を説明したが、それでも彼の態度は変わらなかった。
イジーも一歩も引くつもりもないという態度を見せるしかなかった。この城の所有者だといわんばかりに振る舞うしかない。今日、彼にこころから叩き出されたら、二度と城に入れてはもらえないだろう。

「ぼくはアーチャー卿とは違う」「きみの父親の感傷的な物語など読んだことはないし、きみが小さな女の子だとは思えない。ぼくはきみの全身に手を這わせてみた。手にはすばらしい記憶が残っているよ」


冒頭の経緯。イジーは彼の手紙を代わりに読み手伝うことを提案する。城から追い出そうとあの手のこ手のランサムだったが、事務弁護士からの手紙の名前を聞いて、イジーの提案を受け入れ、広大な屋敷での忠実な近侍ダンカンとの3人の暮らしが始まった。
そんなとき、教区の善良な娘アビゲイルが現れ、イジーの父の物語が好きな彼女は付き添い役を喜んで引き受けた。イジーはアビゲイルとともに城を住みやすくするために邁進し…

ランサムの視点も多く、イジーに対して惹きつけられる気持ちや、何もできない自分への苛立ちなどがわかりやすく展開します。
中盤は、物語の主人公たちを真似た人々の集団(コスプレイヤー)が挨拶に現れ、盲目の伯爵は彼らの力を借りるハメになり、傲慢ともいえる男としての矜持の間で葛藤することに。
ラストは、そんな彼が膝を折る姿がいい感じに萌えです。
楽しかった。
オススメ。

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