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私が変わる朝 エリカ スピンドラー
2017年01月02日 (月) 22:28 | 編集

私が変わる朝 (ハーレクイン・セレクト)2016/12/10
私が変わる朝 (シルエット・スペシャル・エディション)1995/6
エリカ スピンドラー (著), Erica Spindler (原著), 石川 順子 (翻訳)

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私が変わる朝

エリカ スピンドラー

カウンセラーのアリスがいまいちばん心配しているのは、両親から虐待を受けている十七歳の少女シェリーのことだ。まるで、昔の自分を見ているような気持になる。ある日そのシェリーが、妊娠したと彼女に告げた。アリスの脳裏に、十九歳の自分の姿がよみがえる。流産、そして愛する人との別れ-いいえ、私は捨てられた…。「彼のお父さんは私たちを別れさせたがっているのよ。彼のお父さん、弁護士仲間からは、“冷血ブラッドフォード"って呼ばれてるんですって」シェリーの言葉に、アリスは凍りついた。それじゃ、アリスの相手の父親は、あのヘイズなの。十二年前、私を捨てたヘイズ・ブラッドフォードなんだわ。そしてシェリーのために、私はヘイズに会うことになるのね…。(N582)
—————————
copyright 1994
Baby, Come Back

シルエット・スペシャル・エディションから94年に出版された本です。
10代での妊娠という重いテーマを扱っています。ヒロインがカウンセラーとして担当する少女の妊娠と、自身の過去を重ね、今まで心に蓋をしてきた傷口と向き合うことで、相手のヒーローとともに成長するお話。
大人としての理性や強い男としてのあり方にこだわりすぎる頑固すぎるヒーローの態度は、受け入れにくい読者も多いと思うが、愛する息子との距離に悩む人間味が良いです。そして、彼がラストに少女に語りかけるくだりは、涙腺のゆるい私としてはちょっぴり泣けてしまった。

あらすじ
「妊娠ですって?」アリス・ドーマリーは思わず息をのみ、おうむ返しに言った。ティーンエイジャーの17歳のシェリーは、現在妊娠9週目だというのだ。
このシェリーという少女は特に難しい。彼女を見ていると、19歳の時の自分を思い出してしまうから。
シェリーは父親からの無関心と虐待でこのプログラムに参加している少女だけに…。
シェリーの相手の青年はジェフといい、その父親は二人を別れさせようとしているらしい。
「ジェフが言うの。彼のお父さん、弁護士仲間から、”冷血ブラッドフォード”って呼ばれているんですって」
心臓が激しくうち打ちははじめる。
……そんな、まさか、そのまさかなんだわ。

ヘイズ・ブラッドフォードは希望の家の門の前に立ち、ヴィクトリア朝風の今にも倒れそうな建物を見上げた。なるほど、これがアリスの仕事場か。彼女と最後に会ってから12年間、彼女が働いてきた場所。彼女が立派な行いをしている場所。
そして再開の場となるところ。


冒頭の経緯。アリスは12年前、ヘイズに捨てられた。ジェフやヘイズの赤ん坊と家族になることを夢見ていた。傷ついたまま12年、お互い難しい立場で再会した二人は、互いに反発しあった。
「君もジェフのように僕を人でなしだと思っているんだろう」

父親ヘイズに反発するジェフと、人に愛されたことのない娘シェリー。アリスにはシェリーの気持ちが痛いほどわかった。同じように愛し愛されることを求めていたから。
そんな傷ついた子供たちの成長を見守りつつ、同じ傷を抱える大人たちが答えを見つけるまでが描かれる。
重いテーマだが、読み応えのあるお話だった。ただ、彼の態度が頑ななだけに、ロマンスとしての甘さはかなり控えめ。
良いロマ。

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