本読み隊
本の感想・紹介です 。主にコバルト文庫・角川ビーインズ・ビーズログ文庫・一迅社アイリスなどの少女趣味ライトノベル、ハーレクインなどの海外ロマンスなど、3500冊。★スマホからご覧になる方は「海外ロマンス読了一覧」など一部の記事のスクロールが長くなるの場合、”PC”ボタンでPCに切り替えて見ることをオススメです★
伯爵の無垢な乙女 エリザベス ロールズ
2017年01月13日 (金) 12:53 | 編集

伯爵の無垢な乙女 (ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル)
2016/8/26
エリザベス ロールズ (著), 小林 ルミ子 (翻訳)

---楽天---




伯爵の無垢な乙女

エリザベス ロールズ

上流階級の生まれのルーシーは極貧生活を強いられている。母が亡くなる前から賭博に手を出した父があちこちで借金を作り、そのたびに夜逃げを繰り返してきたから。父が突然姿を消した今、路上でバイオリンを弾いて恵んでもらうお金だけが唯一の収入だ。ある日、ルーシーの住まいに背の高いハンサムな紳士が現れた。わたしをこんな生活から連れ出してくれる、夢の人…?だがルーシーの期待も空しく、その紳士―キャンボーン伯爵は険しい顔で彼女の父親を出せと言った。莫大な借金があるというのだ。父の居所にまったく心当たりがないとルーシーが震えながら告げると、伯爵は灰色の目を細めて、残酷な提案をした。
-----------------------------
copyright 2016
In Debt To The Earl

生まれは上流でも賭け事が好きで卑怯な父親のせいで生きるか死ぬかの生活を強いられるヒロイン・ルーシー。愛人関係を提案され、生活の苦しさの中で自ら進む道を健気に模索する姿が良いロマです。
口うるさい大家のいるアパートは早々に引き払うのが定番だが、まさか最後までそこを拠点にすると思わなかった。最後まで極貧。かなり悲壮感の漂うお話。

あらすじ 1802年
キャンボーン伯爵ジェームズは、賭け事に手を出し借金の挙句襲われたという従弟ニックの姿を目の当たりにし、驚愕した。ヘンズリーは借用書をキルビーという人物に売ったらしく、襲ったのはおそらくその男であると思われるが、従弟のような若者を出さないためにも、ヘンズリーという男を探す必要性を感じた。
ジェームズはヘンズリーを探し出し、ヘンズリーに借用書を書かせることに成功した。
だが、その後ヘンズリーは逃げ出し、ジェームズはようやく住処を見つけ尋ねると…。

ルーシーは空想と現実がこんがらがったのではないかと思った。背の高いハンサムな紳士がどこからともなく現れ、彼女をここから連れ出してくれる夢を何度も見たのだ。
だが、父の不在を告げても帰らない男は、ルーシーを押しのけて部屋に入ると居座りを決め込んだ。
しかも、ルーシーを下働きのメイドを兼ねた愛人だと思い込んで。

「自分の父親を知っている子供は賢いっていうことわざがあるわ。父親を選べたら、さぞかしよかったでしょうけれど」

「きみはあの男の娘だったのか。愛人ではなく」


冒頭の経緯。父の不在で生活に困ったルーシーは、少年の姿でバイオリンを弾き小銭を稼いでいた。その日のパンが買えるか買えないかの生活の中で、ルーシーの稼ぎを守ってくれる少年フィッチは頼もしい存在だ。
ジェームズが尋ねた当初”借金の返済に来た”と嘘をつかれたことでルーシーは落胆し、挙句に大家から商売女だと思われて家賃を値上げされ、ますます困窮し…

上流階級の親戚の存在を気にする割には、まったく登場しなかった。誰が助けてくれるでもなく、世間からつまはじきにされるしかない愛人の地位を選ぶしかないルーシーがかなり不憫。
後半は、ルーシーを売り飛ばそうとするキルビーによって、拉致される波乱の展開。
浮世離れしているジェームズの言動が、若干頼りなく感じるが、良い男でした。でも、少年フィッチの好感度が高くなるのは仕方ないな。
フィッチがいるから面白かった。

海外ロマンス 読了一覧
関連記事
Powered by . / Copyright ©本読み隊All Rights Reserved→m117117/Template by sukechan.
スポンサードリンク